
剧本角色

N
男,0岁
这个角色非常的神秘,他的简介遗失在星辰大海~

ツバメ
女,0岁
这个角色非常的神秘,他的简介遗失在星辰大海~

王子
男,0岁
这个角色非常的神秘,他的简介遗失在星辰大海~

神様
男,0岁
这个角色非常的神秘,他的简介遗失在星辰大海~

議員1
男,0岁
这个角色非常的神秘,他的简介遗失在星辰大海~

議員2
男,0岁
这个角色非常的神秘,他的简介遗失在星辰大海~
幸福な王子
<原作>オスカー・ワイルド
N:「街の空高く、高い円柱の上に、幸福な王子の像が立っていました。全身に薄い純金の箔が着せてあり、二つの目はきらきらしたサファイア。」
N:「腰に差した剣の柄(え)には、大きな赤いルビーが輝いています。王子はとても美しく、大変な賞賛の的でした。夢の中で見た天使そっくりだと言う子供達がいるほどでした」
N:「ある夜、一羽の小さなツバメが、この街の上空へ飛んで来ました。仲間達はみんな6週間前にエジプトへ行ってしまったというのに、彼だけは残っていたのです」
ツバメ:「ああ、疲れた。今夜はこの街で休もう。どこに泊まろうかな? いいところないかなぁ……あれ、綺麗な像がある。あそこに泊まろう。さわやかな風の通ういい場所だ」
N:「そうしてツバメは、幸福な王子の両足の真ん中にとまりました」
ツバメ:「うわぁ、金の寝室ができたぞ! 素敵な夢が見られそうだ」
N:「ツバメはそんな独り言を言いながら、寝る仕度をしました。」
N:「ところが、頭を翼の中へ入れようとしていたちょうどその時、大きな水の雫がツバメの小さな体にかかりました」
ツバメ:「なんて奇妙なことだ! 空には雲ひとつなく、星もこんなに冴えてきらきらときらめいているのに、雨が降っているなんて!
ツバメ:「まったく、ヨーロッパの北方の気候ときたら……。」
ツバメ:「やっぱり早くエジプトに行かなくちゃ。明日は今日よりたくさん飛ぶぞ!」
N:「すると、また一滴、落ちて来ました」
ツバメ:「雨よけにならないくらいなら、像なんて何の役に立つというんだ? もっとちゃんとした煙突でも探そう!」
N:「ツバメは飛び去る決心をしました。」
N:「ところが、翼を広げないさきに、またもう一滴。」
N:「思わずツバメは顔を上げ――見てしまったのです。」
N:「幸福な王子の目からあふれた涙が、その黄金の頬を流れ落ちているのを!」
N:「月の光を浴びた王子の顔があまりにも美しかったので、ツバメの胸は憐れみの気持ちでいっぱいになりました」
ツバメ:「あなたはどなたですか?」
王子:「私は幸福な王子だ」
ツバメ:「幸福の? ではどうして泣いていらっしゃるのです? おかげでびしょ濡れになってしまいました」
王子:「私が生きていて、人間の心を持っていた時には、涙がどんなものかさえ知らなかった。」
王子:「無憂宮(サン・スーシー)に住んでいたからね」
ツバメ:「無憂宮(サン・スーシー)?」
王子:「そこへは悲しみは入ることを許されていないのだ。」
王子:「私は昼は仲間と庭で遊び、夜は大広間で舞踏の先頭に立った。」
王子:「庭の周りにはとても高い塀がめぐらせてあったが、その向こうに何があるのか聞いてみたいとも思わなかった。」
王子:「まわりのものはみんな、それほどに綺麗だったのだ。」
王子:「廷臣達は私を幸福な王子と呼んだ。私も実際幸福だった……もし、快楽が幸福であるとしたらね。」
王子:「そんな風に私は生き、そんな風に死んだ。」
王子:「ところが死んでしまうと、みんなが私をこんな高い所にたてたものだから、」
王子:「私にはこの街の悲惨がすっかり見えてしまうのだ。」
王子:「この心臓は鉛でできてはいるが、それでも泣かずにはいられないのだよ……」
ツバメ:「それでは、今夜は何を見て泣いていらっしゃったのですか?」
王子:「ずっと向こうの小さな通りに、貧しい家が一軒ある。」
王子:「痩せて、やつれた女の姿が見える。その手はガサガサで、赤く、針の跡だらけだ」
ツバメ:「針の。針子なのですか?」
王子:「そうだ。」
王子:「女王の官女の中で一番美しい人が、今度の宮中大舞踏会で着る棕櫚(しゅろ)のガウンに、トケイソウを縫い取っているのだ」
ツバメ:「それはそれは、さぞ華やかでしょうね」
王子:「そのガウンを着る官女は、今、宮殿の別の舞踏会にいる。
王子:「バルコニーで恋人と幸せそうに、素晴らしいこの星空と愛について語り合っている。」
王子:「ああ、世の中とは何と悲しいものだろうか!」
王子:「ちょうど同じ今、その針子の小さい男の子は病気で寝ているのだ。」
王子:「熱が高く、オレンジを欲しがって泣いている。」
王子:「けれど母親には、川の水しかあげるものがないのだ。医者に診せることもできない」
ツバメ:「…………」
王子:「ツバメよ、ツバメ。小さなツバメよ。」
王子:「この剣の柄からルビーを外して、その母親の所に持って行ってくれないか?」
王子:「私の足は、この台座に作りつけになっていて、動けないのだ」
ツバメ:「エジプトが、私を待っているんです。」
ツバメ:「私の仲間はナイル川を舞い上がり、舞い下りして、大きな蓮の花に話しかけています。」
ツバメ:「やがて、偉い王様の墓場へ行って眠るでしょう。その墓場では、王様自身も彩色した棺の中にいらっしゃるのです」
王子:「ツバメよ、ツバメ。小さなツバメよ。」
王子:「一晩だけ私の所にいて使者になってくれないか? 」
王子:「あの男の子は痛いほど喉がからからになっているし、母親は心から悲しんでいる」
ツバメ:「男の子は嫌いです。この夏、川のほとりにいた時、粉屋の息子の悪童が二人、いつも私に石を投げつけてきました。」
ツバメ:「もちろん、当たりっこなかったですけどね。ツバメはとてもうまく飛びますから」
王子:「ツバメよ。どうかお願いだ」
N:「幸福な王子があまりに悲しそうな顔をしているので、小さいツバメは気の毒になりました」
ツバメ:「ここはとても寒い。でも、一晩だけあなたの所にいて、使者になりましょう」
王子:「ありがとう、小さなツバメよ」
N:「ツバメは王子の剣から大きなルビーをつつき出すと、それをくちばしにくわえて、街に連なる屋根の上を飛んで行きました」
男の子:「熱いよぅ……苦しいよ、お母さん」
母親:「ああ、ぼうや。しっかりして」
男の子:「お母さん。ぼく、オレンジが食べたいよぅ」
母親:「……ごめんね……オレンジは買えないの……ほら、お水、もう少し飲みなさい」