【763553】
普本·各駅停車
作者:诗酒,问道
排行: 戏鲸榜NO.20+

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【联系作者】普本 / 架空字数: 1626
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基本信息

创作来源二次创作
角色1男1女
作品简介

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更新时间

首发时间2023-06-05 12:21:05
更新时间2024-04-30 07:28:04
真爱榜
小手一抖,榜一到手
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剧本正文

剧本角色

花音

女,0岁

花音

俊太

男,0岁

俊太

遠山 花音(16)高校1年生

田端 俊太(16)高校1年生

■第一場:通学電車

   駅のホーム。

花音:朝早く駅に着いて、そこで大体30分くらい本を読んで過ごす。それが私の日課です。急行・各駅・準急・特急・各駅・急行……。何本も、何本も電車をやり過ごします。そうやっているうちに《彼》がやってくるんです。彼とは、中学の時の同級生、田端君です……私、彼の事が気になっているんです……。

   花音が俊太を気にしながら、語りを続ける。

花音:私と田端君は、同級生だったという関係で。中学時代は一言も話したことがありません。ですが、高校生になってから、駅で顔を合わせたのがきっかけで。なんとなく私が一方的に田端君を待って、一緒の電車、各駅停車に乗って、通学する、というのが日課になりつつありました。

   花音、身だしなみを整えて。

花音:田端君! おはよ! 

   俊太、花音に気づき、会釈する。

俊太:遠山さん。おはよう。  

   電車に乗る花音と俊太。

花音:私と田端君の日常は、お互いになんとなく、本を読んで、一緒に通学する……今日もそんな感じ。

花音:別の高校に通う田端君は途中下車してしまうんですけど。でも、一緒に並んで本を読む時間が何より嬉しいんです。

俊太:遠山さん。それじゃ。

花音:そ、それじゃ! またね!

   花音も電車を降りる。

   そして、歩き回りながら。

花音:毎朝、どうしようもなくこんな感じで、学校に着くころにはもうクタクタでして。授業はぼんやり、グダグダ過ごすみたいになってて。あ、そもそも、田端君は、私なんかよりずーっと頭のいいところに通っているので、私なんか到底釣り合わないだろうなーって思ったりするのも日常茶飯事でして……。ああ、今日もうまく話せなかったし……。大事なところで噛んじゃうし。明日、どんな顔して会えばいいんだろう!? それが本当にわからないんです。

   花音、頭を抱える。

■第二場:接近

   花音が本を読んでいる。

花音:急行・各駅・準急・特急・各駅・急行……今日も駅で田端君を待ちます。電車が通過していく。ガタンゴトン。こんな毎日を私は一体いつまで繰り返すのだろう……。ガタンゴトン。そんなことを思っていたら、田端君はいつもより、30分も遅れてやってきました。私、遅刻確定だ。

俊太:遠山さん!?

花音:え。あー。うん。おはよ。

俊太:おはよ。

花音:私もギリギリになっちゃって……。

俊太:寝坊、ですか?

花音:うん。まあ……寝坊です。

俊太:そうなんですね……僕も、そうです。お互い大変でしたね。

花音:田端君も?

俊太:はい。……寝坊っていうか、目覚ましかけ忘れたのが失敗のもとっていうか。

花音:遅れるの、珍しいですよね。

俊太:そうですね。だから焦ったといいますか。でも、もう、一限間に合わなさそうなんで……ダメですね。

花音:私もダメそうです。

俊太:そうなんですか? うちの高校、意外と駅から結構あるんです。遠山さんの高校は?

花音:私のとこも、駅から離れているので。

俊太:じゃあ、お互い、遅刻は免れられない感じですかね……。

花音: ですね……!

俊太:なんか、どうせ遅れるなら、いっそサボって終点まで行くとかやってみてもいいかもしれませんね。

花音:え?

俊太:いや、よく小説とかでないですか? 終着駅まで行く、みたいな物語。

花音:ありますかね? 

俊太:ありますよ。あー。サボりたい。

花音:なんか田端君らしくない、感じです。

俊太:そうですか? 僕ってどういうイメージなんですか?

花音:え……?

俊太:遠山さんから見て、でいいので。

花音:えーと……。それは、真面目っていうか、実直っていうか……なんといいますか……夏休みの宿題はきちんと毎日こなすタイプみたいな。

俊太:なるほど。そんなイメージなんですね。本読んでるから、ですかね?

花音:あー。そうかもしれません

俊太:んー。僕は、そんな真面目じゃないですよ?

花音:そ、そうなんですか?

俊太:じゃあ、あれですね。今日は、学校1限サボって終着駅まで行ってみることにします。不真面目になります。

花音:え

俊太:真面目キャラ、払拭したいので。

花音:でも。それ、1限だけってとこがまだ真面目ですよ。

俊太:あー。そうか……。

花音:はい。

俊太:うーん。

花音:じゃあ、私も。

俊太:え?

花音:私も一緒に、行こうかな。終着駅。

俊太:でも、授業は?

花音:私も真面目キャラじゃないので。

俊太:いや、遠山さんは真面目ですよ。

花音:本、読んでいるからですか?

俊太:そう、かも

花音:じゃあ、私も真面目キャラ払拭したいので、付き合います。

俊太:わかりました。では、行ってみましょうか。

花音:行きましょう!

   やってきた電車に乗る花音と俊太。

   本を読む花音。

   本を読む俊太。

花音:こうして、私たちは、終着駅を目指して電車に乗りました。終着駅までは、約1時間。ただひたすらにお互い本を読みました。ガタンゴトン。ガタンゴトン……。

   電車、到着する。

   花音と俊太、電車を降りる。