【280029】
普本·是梦还是现实
作者:骨科大夫
排行: 戏鲸榜NO.20+

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【联系作者】普本 / 现代字数: 9517
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8
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基本信息

创作来源二次创作
角色1男1女
作品简介

1

更新时间

首发时间2022-10-14 08:35:05
更新时间2022-10-15 14:29:26
真爱榜
小手一抖,榜一到手
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剧本正文

剧本角色

朝美

女,0岁

朝美

颯太

男,0岁

颯太

0

男,0岁

这个角色非常的神秘,他的简介遗失在星辰大海~

飒太

男,0岁

飒太

朝美:颯太【そうた 】~、おーはーよ。

颯太:……。

朝美:ね~起きて。

颯太:【N】随分と懐かしい声を聞いた気がした。【ずいぶん と なつ かしい こえ を き い た き が し た 。

0:   間。

朝美:んもー何時だと思ってるのー! 起きて。

颯太:んー……。

朝美:起きてってば!

颯太:んーもう少し……。

朝美:何言ってんの、もう8時だってば!

颯太:え⁈

朝美:「え⁈」じゃなくて!

颯太:レンタカー何時だっけ?

朝美:9時!

颯太:ああああ……。

朝美:「ああああ……」じゃなくて!

朝美:もー、早くシャワー浴びてきて! 早く、ほら。

颯太:あぁぁぁぁ……。

颯太:【N】そうだ。あの日、確か俺は寝坊をして。

0:   間。

0:   朝美、颯太、車内。

朝美:んもー、行きたいところいーっぱいあるって言ったのに~。

颯太:ごめんって。

朝美:しらすの釜めし……。【しらす の かま めし … … 。

颯太:……。

朝美:小町通りのお団子。

朝美:クレープに、厚揚げに。鎌倉野菜のカレー。【くれーぷ に 、 あつあ げ に 。 かまくら やさい の かれー 。

颯太:全部食い物じゃん。

朝美:悪い?

颯太:いや、悪くねーです。はい。

颯太:【N】朝美に小言を言われながら、春の東名高速を走った。【あさみ に こごと を い わ れ ながら 、 はる の とうめい こうそく を はし っ た

颯太:【N】レンタカー独特の、キツイ芳香剤の香りを今でも覚えている。【れんたかー どくとく の 、 きつい ほうこう ざい の かお り を いま でも おぼ え て いる 。

朝美:(鼻歌)。

颯太:なに? ご機嫌?【ご きげん ?

朝美:颯太が寝坊したから不機嫌~。

颯太:えー。

朝美:うそ。遠出久しぶりだから、楽しい。【うそ 。 とおで ひさ しぶり だ から 、 たの しい 。

颯太:【N】楽しそうに景色を追う、彼女の横顔【よこがお】も、まだ、覚えている。

0:   間。

0:   朝美、颯太鎌倉にて。

颯太:大丈夫? 疲れてない?

朝美:平気~。

颯太:そっか。

朝美:うん。颯太こそ、運転で疲れたんじゃない?

颯太:まぁほどほどに。

朝美:えー、大丈夫?

颯太:どっかの誰かさんが車で連れてけーって言うから。

朝美:えー、どっかの誰かさんって誰だろ。

颯太:朝っぱらから起きろ起きろってうるさい誰かさん。

朝美:それは颯太が寝坊するからでしょ~。

颯太:あはは、ごめん。

朝美:(笑う)。

颯太:行きたいな~鎌倉。行きたいな~。車で行きたいな~。

朝美:えー何それ、私のマネ?

颯太:そう。似てた?

朝美:似てないよー。

颯太:あれー、おかしいな。

颯太:(咳払【せきばら】い)、行きたいなー鎌倉、行きたいなぁー。

朝美:もー違うって。行きたいな~鎌倉。行きたいなぁー。

颯太:行きたいなぁ~。鎌倉、行きたいなぁー。(弄るように)

朝美:バカにしてるでしょ?

颯太:(笑う)。天気よくてよかったなー。

朝美:あーもー話逸らすー。【あー も ー ばなし はや ら すー

颯太:(笑う)。

颯太:【N】人というのは声から忘れていくらしい。

颯太:【N】いずれ忘れてしまうのだろうか。この声も。

朝美:ほんとに天気よくてよかった。やっぱ日ごろの行いかな~。

颯太:俺頑張ってるもんなー。

朝美:えー私の行いがいいからでしょ~?

颯太:はぁ?

朝美:「はぁ?」って……。

朝美:今朝だって私早起きしたし、ご飯も作ったし。

颯太:あー……。

朝美:寝坊してレンタカーの時間ギリギリだったの誰のせいだろ~。

颯太:ごめんって。

朝美:まぁでも、颯太が寝坊するのも予想してたけどね。

颯太:まじで?

朝美:まじで。

朝美:あらゆる事態を想定して予定を組みました。

颯太:おぉ、デキる女っぽい。

朝美:ふふん。

颯太:さすが! 合理主義の鏡。

朝美:……それ合理主義関係なくない?

颯太:そう?

朝美:そうでしょ。

颯太:そっか。

朝美:んもー、しっかりしてよー。仮にも脚本家なんだから。【ん も ー 、 しっかり し て よー 。 かり に も きゃくほんか な ん だ から 。

颯太:仮にもって……。

朝美:あ、間違えた。売れない脚本家だった。

颯太:うるせー(笑う)。

朝美:(笑う)

朝美:あ、ねぇねぇ、鎌倉舞台に1本書いたら?

颯太:えー。

朝美:季節は春で~……どんなのがいいかなぁ~。

颯太:いや、鎌倉つったら梅雨だろ。

朝美:えー、いいじゃん春。桜舞う鎌倉。

颯太:えー。

朝美:だってさー、こんなに綺麗だよ。

朝美:それに、売れるには人と違うことしないと。

颯太:知った風によく言う。

朝美:(笑う)。あーでも、それで売れたら、

朝美:春の鎌倉・親善大使【しんぜん たいし】とか、オファーきちゃうかもよ?

颯太:なんだよそれ。

朝美:一躍有名作家!【いちやく ゆうめい さっか !

颯太:(笑う)。タイトルは?

朝美:えータイトル?

颯太:うん。

朝美:んー『四月の桜』!

颯太:ぶっ(吹き出す)。ダサ。

朝美:えー。

颯太:それ『十月の朝顔』のパクリじゃん。

朝美:自作だしパクリじゃないでしょ?

朝美:シリーズものみたいにしなよ。

颯太:やーだよ。

朝美:えー。

颯太:前言っただろ。タイトルださいって叩かれたって。【ぜん い っ た だろ 。 たいとる ださい って たた か れ た って 。

朝美:そうだっけ?

颯太:そうだよ。

颯太:しかも『四月の桜』なんて、『十月の朝顔』よりダサい。

朝美:そんなことないでしょ~?

颯太:そんなことありますー。大ありです~。

朝美:……ぷっ、変な顔。

颯太:はぁ?

朝美:……(笑う)。

颯太:(笑う)。

朝美:うわぁ、すごい。ねー、桜のアーチ!

朝美:突発【とっぱつ】できたけど、すごい良いタイミングだったね~。

朝美:平日で人も少ないし。よかったー。

颯太:【N】雲一つない真っ青な空に、桜が舞った。【くも ひと つ ない ま っ さお な そら に 、 さくら が ま っ た

颯太:【N】ツンと鼻の奥が痛むのは、来年の春、【つんと はな の おく が いた む の は 、 らいねん の はる

颯太:【N】彼女が隣にいないことを、分かっているからだろうか。

0:   間。

朝美:うわぁ、すご……。

朝美:なんかねー、ネットで見たんだけど、

朝美:この桜のアーチ、天国みたいって書いてる人いた。

颯太:へー。

朝美:天国ってこんななのかな?

颯太:さぁ。

朝美:さぁって……。

颯太:見たことねーし。

朝美:……脚本家なんだからもっと夢膨らませてよ。【… … きゃくほんか な ん だ から もっと ゆめ ふく らま せ て よ 。

颯太:残念ながら売れない脚本家なんで。

朝美:んーもう。

颯太:……。

朝美:あ、そいえばさ、編集の早紀ちゃん。【あ 、 そい え ば さ 、 へんしゅう の さき ちゃん 。

颯太:紺野さん?

朝美:うんうん。

颯太:何、仲良くなったの?

朝美:うん。颯太最近コラム書いてるじゃん?

颯太:あぁうん。

朝美:それでちょくちょく家来るじゃない? お茶出してるうちに仲良くなった。【それで ちょくちょく いえ く る じゃ ない ?   お ちゃ だ し てる うち に なかよ く なっ た

颯太:無理に話合わせてもらってんじゃなくて?

朝美:もーなんでそういう言い方するかなぁ~。

颯太:(笑う)。ごめん。

朝美:ってか私に気使って家来てもらってるでしょ?

颯太:病気の嫁放り出してどっか行くほど薄情じゃないんで。【びょうき の よめ ひ り だ し て どっか い く ほど はくじょう じゃ ない んで 。

朝美:んもー何その言い方。

颯太:……。

朝美:平気だよ。ずっと家いなくても。

朝美:お義母さんも気にかけてくれてるし、まだちゃんと身体動くし、物忘れも、たまにだし。

颯太:練馬の駅で泣きそうになりながら、帰り道わかんない~って電話かけてきたの誰ですか。【ねりうま の えき で な き そう に なり ながら 、 かえ り みち わかん な い~ って でんわ かけ て き た の だれ です か 。

朝美:あ……はは。……忘れた。

颯太:都合よく忘れんなバカ。覚えてんだろーが。

朝美:(小さく笑う)。

颯太:【N】朝美の病気は、徐々に記憶を失っていくものだった。

颯太:【N】手足の自由が利かなくなり、そして、すべてを忘れてしまう。

颯太:……んで、紺野さんがどうしたの?【… … んで 、 こんの さん が どう し た の ?】

朝美:あ、早紀ちゃんの彼氏がね~、写真やってるんだってー。

颯太:へー。

朝美:岩倉祐樹(いわくらゆうき)。知ってる?

颯太:いや、知らない。

朝美:だよねー。私も知らなかった。あ、でもね一部では有名みたい。

颯太:ふーん。

朝美:ほら、見て。SNSも結構フォロワーいる。

颯太:え、俺よりいるじゃん。

朝美:ふふ。颯太はもっと外に向けて活動しないとねー。

颯太:はいはい、アドバイスどーも。

朝美:んもう! いつも私の話適当に聞いてるでしょ?

颯太:はぁ? 1番真面目に聞いてますけど。

朝美:ぶー。

颯太:……変な顔。(笑う)

朝美:(笑う)。

颯太:んで? その人がどうしたの。

朝美:あ、んでね、その人目白で個展してて、

朝美:早紀ちゃん友達の付き添いで行く予定だったらしいんだけど、友達ドタキャンで。

颯太:うん。

朝美:渋々一人で行ったら、そこで出会って意気投合だって。【しぶしぶ ひとり で い っ たら 、 そこ で であ っ て いきとうごう だって 。

颯太:へー安いドラマ1本書けそう。【へー やす い どらま 1 ほん か け そう 。

朝美:でしょ? すごいよね~。

颯太:せんべろで口説いた俺と大違い。【せんべろ で くど い た おれ と おおちが い 。

朝美:自分で言わないで。

颯太:(笑う)。

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