【613535】
读物本·蛤蟆的叫声【朗読台本】
作者:骨科大夫
排行: 戏鲸榜NO.20+

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【联系作者】读物本 / 现代字数: 3424
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基本信息

创作来源二次创作
角色0男0女
作品简介

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更新时间

首发时间2022-10-14 10:10:01
更新时间2022-10-14 10:31:46
真爱榜
小手一抖,榜一到手
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剧本正文

そんなに、大した話ではないのですが。私(わたくし)、生まれが島の方でして。ああ、そう、沖縄です。今ではすっかり内地(ないち)の暮らしに慣れてしまったものですから、あまりそういうふうには見えないかもしれませんが。

しかしこれでも、たまには昔のことがなつかしくなって、島に帰ることがあります。

幾年か前のことです。

その日も私は、久々に島の空気を胸いっぱいに吸【】って、故郷の森を鷹揚(おうよう)に歩いていました。

あそこは森ひとつ取り上げてみてもこちらとはずいぶん違うものです。

かなり空気が湿【しめ】っていて、それだけに草木【くさき】が元気そうにしげっていますし、トカゲや鳥もきれいな色をしたものを見かけるとなんだか、つかまえてもいないのにしめた気分になるもので。

ええ、とてもいいところです。

──しかし、そのとき以来もう島には帰っていません。

なぜって、それはとても──とにかく、お話を聞いていただければわかります。

話を戻しましょう。

森の中を散策【さんさく】しながらふと、この美しい自然を帰ってからも思い出したくなって、手ごろな石をひとつ、草をかきわけて拾ったんです。

そのとき傍(かたわ)らにひどく錆()びついて元の形もわからないような鉄【てつ】の塊【かたまり】が落ちていたのをよく覚えています。ええ、あれも今思えば──いえ、きっと思い過ごしでしょう。きっと──うん、そんなはずは──。

ああ、すいません。少し嫌なことを考えてみると、背筋【せすじ】が凍るようなところまで、思い当ってしまうこともありますね。さあ、続けましょう。

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